2025年第1四半期、ライティング事業グループの売上は9億4,600万ユーロ(前年同期:10億200万ユーロ)で、5.6%の減少となりました。これは主に、中国およびアメリカ地域における複数の量産プロジェクトの終了によるものです。一方、欧州では新規立ち上げや既存プロジェクトの拡大が事業を支えました。
エレクトロニクス事業グループの売上は8億6,500万ユーロ(前年同期:8億1,300万ユーロ)で、6.4%の 増加となりました。アメリカ市場でのレーダー製品のさらなる立ち上げや、欧州での新規プロジェクトの開始が主な要因です。また、中国市場では低電圧バッテリーマネジメントシステムなどのエネルギーマネジメント 分野や、車両アクセスシステムも堅調に成長しました。
ライフサイクルソリューション事業グループの売上は2億5,400万ユーロ(前年同期:2億7,800万ユーロ)で、8.7%の減少となりました。アジア市場における製品ラインナップの拡充により、独立系補修部品事業は 安定を維持しましたが、農業機械や建設機械メーカーを含む商用車分野の投資が引き続き弱く、 また整備機器分野への投資も低調でした。
2025年度の業績見通しを維持
フォルヴィア ヘラー(FORVIA HELLA)は、2025年会計年度第1四半期の決算発表にあわせ、通年の 業績見通しを改めて確認しました。これにより、同社は引き続き、為替調整後の連結売上高を 約76億〜80億ユーロ、営業利益率を約5.3〜6.0%の範囲と見込んでいます。また、キャッシュフローに ついても、少なくとも2億ユーロを確保する見通しです。
フォルヴィア ヘラーCEO ベルナルト・シェーファーバルトホルトは次のように述べています。
「すでに厳しい業界環境は、今後さらに悪化することが予想されます。これまで比較的安定した自動車生産が見込まれていましたが、新たな貿易制限の影響により、現在は1.7%の減少が予測されています。これは、わずか数週間前の予測と比較して、約160万台の生産減少に相当します。私たちはこうした動向を先取りし、対応策を講じています。一方では、徹底したコスト管理をさらに強化し、他方では、お客様および サプライヤーと密接かつ建設的に連携しながら、国際貿易上の制約に備えるためのサプライチェーン施策を 進めています。」
2025年度第1四半期(1月1日〜3月31日)の主な財務指標 (単位:100万ユーロまたは売上高比率
2025会計年度 | 2024会計年度 | 前年同期比 | |
為替調整後売上高 | 1,986 | 2,002 | -0.8% |
報告ベース売上高 | 1,997 | 2,002 | -0.3% |
営業利益 | 109 | 111 | -2.2% |
報告ベース売上高に対する営業利益率 | 5.5% | 5.6% | -0.1 percentage points |
キャッシュフロー | -61 | -51 | -10 |
報告ベース売上高に対する キャッシュフロー比率 | -3.0% | -2.6% | -0.4 percentage points |
2025会計年度第1四半期の財務諸表は、HELLA GmbH & Co. KGaAのウェブサイトでもご覧いただけます。